そうして一日が終わる。

爪にマニキュアを塗るのは、「そうしないと自分が大人だって
ことを忘れてしまうから」って書いてた、小説があった。
ああそうだと、私も思った。
きれいな色に塗った爪を見てもう大人の女性なんだからと思うこと
くらいしか、私には実感が湧かない。
いつまでたっても夢をみていて、いつだって現実に幻滅する。


鏡を見て、にひひと笑ってみる。ニヒヒじゃなくって、
にひひ。そうしたら、にひひな気分になる。
この世にはにひひなことしか私を待ち受けてない気分に
なる。
ちょっと楽しい。
ジャンプしながらだとなお良い。
人には見せられた光景じゃないけど。

さあ、さあ、にひひと笑って明日も頑張ろう。っと。